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00210五言絶句「松島離路」釋南山

五言絶句「松島離路」 00210
釋南山 書
天保10年(1839年)ごろ
137 ×31.5 cm
↓読み ↓読み下し
 
 
 

大 意
天下に山水の美しいところは沢山ある。
それぞれは、いずれも独特の美しさを擅(ほしいまま)にす。
松島はそれらの美しさをみな備えている。
従って、天下に松島以上の景観はまったく無いのである。

↓姓名印 ↓雅号印
姓名印と雅号印の位置が上下逆になっている

↓遊印

訳 注
(せん) ほしいまま
衆美(しゅうび) もろもろの美しいこと
松島(まつしま) 現宮城県の松島湾一帯をさす地域名。日本三景のひとつ。大小260余りの島が浮かぶ景勝地。
(落款)南山八十三翁 南山は釋南山の号、83歳ということで亡くなる直前の作品
(姓名印)紹岷之印 紹岷(じょうみん)は釋南山の法諱
(雅号印)芝○
(遊印)勘破○
未装