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00206七言律詩「雪螢未畝」

 

七言律詩「雪螢未畝」 00206
牟田栄 書
30.4 × 46.2 cm

 

↓読み
 
 
 
 


 

↓読み下し
 
 
 
 
 
 
 
 

 

大 意
蛍雪の功があがっていないのに、安気に職に就いている
この学堂も儒学生が少なくなって寂れている
眠気を防ぐのに体に錐を刺しながら日夜勉学に励んだ学生が多かった
翁はそのような厳しい修業を続けて無敵の人格者になられている
この塾の門人たちはみなえり抜きの優秀な若者ばかりだ
桃李の門の俊秀も、厳しい訓練に明け暮れている
暫くの別れが永遠のの別れにならないだろうか
この別れは屏風が原に鶺鴒が寒々と鳴いているようにつらいことだ

 

↓姓名印 ↓雅号印

 

↓遊印

 

訳 注
雪螢(せっけい) =蛍雪、苦学すること
廻瀾(かいらん) 衰えたものごとを挽回すること
芝蘭(しらん) 霊芝とふじばかま、ともに香り高い草、善人君子のたとえ
桃李(とうり) ももとすもも、門人、弟子
酷釤(こくさん) 厳しい訓練
鶺鴒(せきれい) 鶺鴒は兄弟愛の強い鳥とされている、兄弟が相助け合うこと
蓮池(はすのいけ) 肥前・蓮池藩のこと
(姓名印)早榮之印
(雅号印)○春氏
(遊印)○川

 

未装