福山誠之館同窓会 > 所蔵品 > 00188七言絶句「二毛老倦」宮原節庵

00188七言絶句「二毛老倦」宮原節庵

七言絶句「二毛老倦」 00188
宮原節庵 書
嘉永3年(1850年)
15.1 × 8 cm
↓読み
 
 
 

↓読み下し
 
 
 
 

大 意
白髪混じりの老人となっては、四方に旅行することも倦(あ)いてきた
陶淵明や七松氏のように田舎生活をする人こそ、我が心の友である
都で九年間もの生活は、土間に茣蓙を敷いて暮らすようで馴染めない
いつか春になれば、故郷の山の頂に家を建てて暮らしたいものだ

↓姓名印 ↓雅号印

↓遊印

訳 注
二毛(にもう) 白髪混じり
(けん) うむ
五柳(ごりゅう) 陶淵明のこと
七松(しちしょう) 七松處士、唐の鄭薫(てい・くん)の号、庭に7本の松を植えてこれを号とした
(じゅう) とも
輦下(れんか)
庚戌(かのえ・いぬ) ここでは嘉永3年(1850年)のこと
用小(ようしょう) 働きが小さいこと
池波主人 池波主人は宮原節庵の号
(姓名印)○○
(雅号印)季淵 季淵は宮原節庵の字
(遊印)古愚
出典: 『論語』陽貨第十七
原文: 古之愚也直
読み下し: (いにしえ)の愚は直(ちょく)なり
大意: 昔の律義者(愚)は心から愚直であった (出典1)

未装