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00169七言絶句「相逢一盃」(宮原龍)

 

七言絶句「相逢一盃」 00169
宮原龍 書
弘化元年(1844年)
17.8 × 30.4 cm

 

↓読み
 
宿

 

↓読み下し
 
 
 
 
宿
 
 
 
 
 
 
 

 

大 意
久しぶりに逢って酒を酌み交わし、打ち解け合う
街の喧騒を避けて、遠公の菴を借りる
誰もが禅家の問答がなされたと思うだろう
実は、これは清談というより単に醉談だったのだ
 
弘化元年の夏、福山に立ち寄り
江木鰐水、関藤藤陰両氏とともに最善寺に泊り
詩を一句作った
ここに書き留めて呈示するので、江木先生朱の添削を乞う

 

↓姓名印 ↓雅号印

 

↓遊印

 

訳 注
素襟(そきん) もとからの心、本心
禅榻(ぜんとう) 座禅を組む腰かけ、禅牀(ぜんしょう)
通宵(つうしょう) 一晩中
甲辰(きのえ・たつ) ここでは弘化元年(1844年)のこと
江木 江木鰐水のこと
石川 関藤藤陰のこと
最善寺 福山寺町・最善寺のこと
江木賢契 江木鰐水のこと
栗邨處士 栗邨は宮原龍の号
龍は宮原龍のこと
(姓名印)龍印 龍は宮原龍のこと
(雅号印)季淵(きえん) 季淵は宮原龍の字
(遊印)従吾所好
出典: 『論語』述而第七
読み下し: 我が好むところに従わん
大意: 自分の好きな道に没頭して暮らしたい  (出典1)

 

未装