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00142七言絶句「一路尓風」(蝀堂幽人)

 

七言絶句「一路尓風」 00142
蝀堂幽人

紙本 20×26 cm

 

↓読み
 

 

↓読み下し
 
 

 

大 意
一方から吹く風に、草木のいきれが暖かい。
よく晴れた春の日光が、野の人(田舎の人)の庭園にあまねく輝いている。
自分は暇がなく何かと忙しくしているが、家にいて春暖の空気を吸いながら春を満喫している。
もう今は花々も落ち、鶯のみが啼きながら村々を渡っている。

 

落款印 遊印

 

訳 注
(けん) あたたか
(へん) あまねく
(落款)蝀堂幽人(とうどう・ゆうじん)
(落款印)靄山(あいざん) 靄=もや
(遊印)閑心
大意: 俗事から離れた閑雅な心