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00132七言律詩「北宅青山」（土屋健）

 

七言律詩「北宅青山」　００１３２
土屋健 書
３１.２ × ４５ cm

 

↓読み
　
叱 ：
正 ：
　
　
　
辱 ：
契 ：
　
土 ：
屋 ：
健 ：
再
行
樓 。
君
不
留 。
望
行
亦
上
百
尺
似
水
流 。
涙
痕
瀉
尽
願
空
収 。
送
　
君
雙
涙
意
徒
結
愁 。
碧
江
落
日
相
携
別
阪
頭 。
便
我
心
路
千
里
白
雲
浮 。
薄
暮
北
宅
青
山
渺
悠
々 。
帰

 

↓読み下し
望
み
行
く
は
亦
ま
た
　
百
尺
の
樓
に
上
の
ぼ
る
か
涙
の
痕
あ
と
瀉
し
ゃ
し
て
尽 つ
く
君
留
ま
ら
ず
君
を
送
り
て
雙
そ
う
涙
る
い
水
の
流
る
る
に
似
た
り
碧
へ
き
江
こ
う
の
落
日
に
空
収
お
さ
ま
る
を
願
う
便
す
な
わ
ち
我
が
心
し
ん
意 い
は
徒
い
た
ず
ら
に
愁
う
れ
い
を
結
ぶ
薄
暮
に
相
携
た
ず
さ
え
て
阪
頭
に
別
か
る
帰
路
は
千
里
　
白
は
く
雲
う
ん
浮
か
ぶ
北
宅
は
青
山
　
渺
び
ょ
う
と
し
て
悠
々

 

大　意
あなたのお宅は、青山の遥か向こうのかなた
岐路は白雲のかなた千里もの遠方
お別れに薄暮のころ坂の上までご一緒した
私の心情は、徒らに愁いに沈んでいる
君の旅立ちにあたり、青色の大河の落日に晴天を祈る
君を送るに際しては、涙が溢れて困ってしまった
涙を洗い流しても、君は旅立ちを止めることにはならない
帰路の無事と、前途の大望実現を祈ってやまぬ

 

↓落款印 ↓遊印
友
峰
天 人
上 間

 

訳　注
（落款）土屋健 －
（落款印）友峰 －
（遊印）人間天上 仏教には六道という輪廻する迷いの世界、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄がある。

 

未装