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00131書「離合似循環」(石井豊太郎)

 

書「離合似循環」 00131
石井豊太郎 書
29.6 × 45.3 cm

 

↓読み

 

↓読み下し
 
 
 
 

 

大 意
離合は循環に似ていて、合うことがあれば離れもする。
そうはいいながら、今なんで急に別れなければならないのか。
君と別れることは昨日の夕方には考えてもいなかった。
昨晩に書信が届き、今朝にはもう旅装を整えているという。
人生では生死や病は思うようにはならない。
死や病いを願う人はいない。
再び入門するのは難しいことは分かっていて、誰もそれを願っている訳ではない。
一旦帰郷したなら再び江戸に戻っても、お互いにほとんど逢えなくなるだろう。
仲間たちは老後において敵対者が出ることを心配している。

 

↓姓名印 ↓雅号印

 

↓遊印

 

訳 注
青眼(せいがん) 人をよろこび迎えること
(落款)石井錫 錫は石井豊太郎の号か
(姓名印)孝錫
(雅号印)梅画
(遊印)水畝宮

 

未装