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00119七言絶句「別離自古」(広瀬廉平)

 

七言絶句「別離自古」 00119
広瀬廉平 書
30 ×45.7 cm

 

↓読み
 
 

 

↓読み下し
 
 
 

 

大 意
別離することは、古来から人の心を悩ました。このことについては、論じ難く多くの論があり、悲しいことだ。
別れる客人が、何で普通に魂のつながりを断ち切れるであろうか。
風露に難儀しないように、郷里への行路はどうぞ雨風を避けて行かれたい。
鶺鴒ヶ原の原頭では、雨が盆を傾けたかのようにひどく降っていた。別離の悲しみを天が感じたのであろうか。

 

↓姓名印 ↓遊印

 

訳 注
風露(ふうろ) 雨風の難儀
脊令(せきれい) =鶺鴒(せきれい)
鶺鴒ヶ原 兄弟のように親しかった仲を裂かれたところ
(落款)廣瀬帥 帥は廣瀬廉平の号?
(姓名印)政帥字己正印
(遊印)雪崖

 

未装
出典1:『大日本古記録 江木鰐水上』、東京大学史料編纂所編纂、岩波書店刊、昭和29年3月20日