福山誠之館同窓会 > 所蔵品 > 00140五言絶句「小詩衝口」(清水赤城)

00140五言絶句「小詩衝口」(清水赤城)

 

五言絶句「小詩衝口」 00140
清水赤城 書
天保13年(1842年)ごろ
135.5 ×30.8 cm
↓読み ↓読み下し
 


 

大 意
私のつまらない詩は、口をついて出てくる。
その詩の巧拙は分からないが、ゆったりと落ち着いている。
たんとお笑い下さい。田舎者が作ったつまらないものですから。
それでも一たび吟唱すれば、私の両眼には涙があふれ出る。

 

↓姓名印 ↓雅号印

 

↓遊印

 

訳 注
悠々(ゆうゆう) もの思うさま。果てしないさま。長くゆったりしたさま。多いさま。世俗、世間一般。揺れ動くさま。のんびりゆったりとしているさま。
笑殺(しょうさつ) 甚だしく笑うこと。
(こ) 売る、買う、あたい。
(せん) 仙人、やまびと。
(ろう) いやしい
(落款)七十六翁 清水赤城の76歳ならば天保13年(1842年)ごろ
(落款)赤城陳人 赤城は清水赤城のこと
(姓名印)清水正徳 正徳は清水赤城の名
(雅号印)赤城山人 赤城は清水赤城のこと
(遊印)拙修(せっしゅう) 自分の劣っていることをかえりみて修業すること
未装