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00136七言絶句「冬暁(残月半竿)」(江木鰐水)

 

七言絶句「冬暁(残月半竿)」 00136
江木鰐水 書
明治6年(1873年)ごろ
127 ×32 cm
↓読み ↓読み下し

 
 
竿
西
 
 
 
竿
 
西

 

大 意
夜明けが近づいて、残んの月が未だ西の山の嶺にかかっている。
今朝は非常な大霜で、まるで雪が降ったようだ。霜が真っ白なので、月を望(なが)めるのに迷うほどだ。
我が家の茨の木の際(きわ)にある調理場のほとりには、ぼつぼつと人が起きて来たようだ。
我が家の餓えた馬は、いびきをかいて眠っているが、時々起きて大きな声で嘶(いなな)いている。

 

解 説
一行目と二行目の最下部が欠けているため、一行目には「望月」を、二行目には「唾響」を補足した。

 

訳 注
繁霜(はんそう) 大霜
薔際(しょうさい) 茨の木のきわ
厨畔(ちゅうはん) 調理場のほとり
饑馬(きば) 餓えた馬、痩馬(自分方の馬の意)
唾響(だきょう) いびきをかくこと
(せい) いななく
蔀山(しとみやま) 現在の福山市東深津町にある丘のことか
六十三翁 江木鰐水が63歳として明治6年(1873年)ごろの作とした。
晋戈(しんか) 江木鰐水のことか
未装