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00114書簡「当の略儀にて」（佐藤一斎）

 

書簡「当の略儀にて」　００１１４
佐藤一斎 差出
紙　１６.２ × ３４.７ cm

 

↓前半

 

↓前半読み
御
肴
さ
か
な
御
恵
投
の
段
　
数
々
数
々
有
難
く
存
じ
上
げ
候
ふ
　
且 か
つ
見
事
な
る
仰
せ
付
け
ら
れ
候
ふ
砌
み
ぎ
り
は
早
速
御
来
光
至
極
に
存
じ
上
げ
ま
す
　
偖
さ
て
私
退
休
を
彌
い
よ
い
よ
御
安
泰
御
座
有
る
可
く
祗 し
奉
ほ
う
失
敬
御
海
容
下
く
だ
さ
れ
候
ふ
恐
れ
入
り
候
得
共
　
兼
て
仰
せ
の
御
懇
情
　
甚
は
な
は
だ
だ
当
の
略
儀
に
て
軽
少
の
処
呉
く
れ
々
ぐ
れ
も
前
欠

 

↓後半

 

↓後半読み
十
一
月
廿
六
日
佐 ：
一 ：
斎 ：
意
　
願
い
上
げ
奉
た
て
ま
つ
り
候
ふ
　
以
上
　
末
行
乍
な
が
ら
御
皆
様
に
心
存
じ
奉
り
候
ふ
御
叱
し
か
り
而
数
々
に
候
ふ
大
慶
此
れ
一
笑
　
聊
い
さ
さ
か
奉
呈
徴
恵
に
　
略
儀
乍
な
が
ら
御
祝
い
別
々
に
申
し
上
ぐ
可 べ
く
候
ふ
処
　
赤
飯
に
て
も
隹
と
り
盈
み
ち
有
難
く
存
じ
候
ふ

 

訳　注
祗奉（しほう） 謹んで仕える
砌（みぎり） とき、おり、ころ
◎ ◎
（署名）佐一斎 佐一斎は佐藤一斎のこと