福山誠之館同窓会 > 所蔵品 > 00056懐紙幅和歌「清見関」(香川景樹)

00056懐紙幅和歌「清見関」(香川景樹)

 

懐紙幅和歌「清見関」 00056
香川景樹 書
紙本墨書 32×45 cm

 

↓読み

 

↓読み下し

 

訳 注
清見関
(きよみがせき)
駿河国庵原郡(現・静岡県静岡市清水区)にあった関所の名称。
跡碑のある清見寺の寺伝によると、天武天皇在任中(673年686年)に設置されたとある。その地は清見潟へ山が突き出た所とあり、海岸に山が迫っているため、東国の敵から駿河の国や京都方面を守るうえで格好の場所であったと考えられる。清見寺の創立は、その関舎を守るため近くに小堂宇を建て仏像を安置したのが始まりといわれている。
その後、清見関に関する記述は吾妻鏡平家物語の中に散見し、当地付近で合戦もおきたが、鎌倉時代になると、律令制が崩壊し経済基盤を失なったことや、東国の統治が進み軍事目的としての意味が低下したため、関所としての機能は廃れていった。
設置されたころから、景勝地である清見潟を表す枕詞・代名詞の名称として利用されてきたため、廃れた後もこの地を表す地名として使用された。
   (出典2)
平景樹
(たいらのかげき)
平景樹は香川景樹のこと
家系図の出自である「平」や「源」に自分の名をつけて呼ぶ

 

出典1:『誠之館記念館所蔵品図録』、68頁、福山誠之館同窓会編刊、平成5年5月23日
出典2:「Wikipedia」