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00052七言絶句「疊沙為波」(江木年)

 

七言絶句「疊沙為波」 00052
江木年(敏) 書
紙本墨書 134×29 cm
↓読み
 



 

↓読み下し
 
 

 

大 意
一面の砂は波で、石は島のようだ
多くのざくろは、たいまつが並んでいるようだ
河辺の村の四月、夕潮が満ちて来る
庭中に魚やえびが満ちている

 

訳 注
(さ・しゃ) 砂、砂原、沙漠、みぎわ、水辺
(しょ・じょ) しま、おか、小山
(りゅう) ざくろ
海榴(かいりゅう) 石榴(せきりゅう)、ざくろ
(きょ・こ・ご) かがりび、たいまつ、ともしび
暮潮(ぼちょう) ゆうしお、夕潮、夕汐
魚蝦(ぎょか) 魚とえび、転じて魚類、魚介
魚蝦侶(ぎょかをともとす) 蘇軾、前赤壁賦による
首夏(しゅか) 夏のはじめ、初夏
躑躅(つつじ) つつじ
(落款)敏 江木年(敏)のこと

 

出典1:『誠之館記念館所蔵品図録』、67頁、福山誠之館同窓会編刊、平成5年5月23日