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00041七言絶句「矍鑠此翁」(江木鰐水)

 

七言絶句「矍鑠此翁」 00041
江木鰐水(江木晋戈) 
安政5年(1858年)
絹本墨書 138×33 cm
↓読み ↓読み下し
 
 
   
 
 


 
 
 

 

↓姓名印 ↓雅号印 ↓遊印

 

訳 注
最高の状態にある
ぬきんでる、すぐれる
(みぎわ) 水際、水辺の地、岸、浜、水辺の草の茂っている所
捲起(けんき) まきあげる
「安政五年3月旬二」 「鰐水日記」によると、鰐水が越中島の砲練を見学したのは、同年4月12日のことで、「三月」というのは彼の記憶違いであろう。なお越中島調練場は、正弘の指示により、安政2年に築造されたものである。
内藤翁 内藤権五郎延辰(のぶたつ)。槍術・古田流砲術に巧みであった。
(ほう) =砲
(落款)江木戩 江木鰐水の名
(姓名印)江木戩印 江木鰐水の名
(雅号印)字晋戈 晋戈は江木鰐水の字
(遊印)人生貴適意
作者: 張起岩
読み: 人生、意に適(かな)うを貴(たっと)
大意: 人生は自分に適した生き方をするのが幸福の道である
解釈: 人の人生はそれぞれ違う。自分の気に入った人生を送るのがいい。他人がどう評価するかは気にしない。
目的と手段を混同してはいけない。人それぞれの実力、環境、器量に適応して自在に法を説き導き給う師匠こそ吾が人生の宝なり。

 

出典1:『誠之館記念館所蔵品図録』、64頁、福山誠之館同窓会編刊、平成5年5月23日