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論語について学ぼう!HP講座

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  • 2022.04.16

ごあいさつ

一九回 全国藩校サミット福山大会開催

二〇二二(令和四年)に迎える福山城築城四〇〇年を記念し、福山藩阿部家七代藩主阿部正弘公と藩校「誠之館」を中心とした教育と人材育成について振り返り、未来の教育について語り合うことで、漢字文化の一層の振興とこれからの人づくり、まちづくりに寄与することを目的として開催されます。

誠之館の成り立ちを誠之館同窓会資料により概観すると、次のようになります。

嘉永六年(一八五三)、第七代福山藩主で老中首座阿部正弘公が、学制改革を決意され江戸丸山邸内に新学館建設を命じ

安政元年(一八五四)、『中庸』(「誠ハ天ノ道ナリ、之ヲ誠ニスルハ人ノ道ナリ」)により、新学館を「誠之館」と命名。

一二月、福山西町道三口(現・霞町1丁目)に「福山誠之館」竣工。

安政二年(一八五五年)一月一六日、「福山誠之館」開校。

嘉永六年といえば、正弘公が老中首座で、アメリカのペリーが武装艦隊を率い浦賀に来航してきた年です。通商を請う諸外国への対応、開国か攘夷かの国論が別れての内政問題、将軍継嗣問題等々社会の急激な変化の中で、幕府総裁として外憂内患山積する課題に立ち向かいながら、我が正弘公はこれからの時代に生きるまちづくり人づくりの必要性を身を以て感じ覚り、学制改革を決断されたのではないでしょうか。

そこで、『中庸』の「誠ハ天ノ道ナリ、之ヲ誠ニスルハ人ノ道ナリ」から藩校の名を命名された正弘公に我々は意を馳せ、混迷の今だからこそ、長い年月をかけその時代時代に人としての生き方を指し示し、そして更に見直されてきた伝統ある漢字文化を学び推し広め、所記の目的を達成していきたいと思います。

漢字文化漢学といえば、四書があります。四書とは、『論語』、『大学』、『中庸』、『孟子』をいいます。この『中庸』は、孔子の孫である子思(しし)が、私智、私欲、私利盛んになっていた当時の社会の乱れ、中庸大本の誠が無いのをみて惻隠忍びざるの心から已むを得ず自ら作ったと言われています。そこには、孔子の言も多く引用しながら、天地自然の大根本誠から人道の誠を説き明かしています。

そこで、紀元前約五〇〇年頃、孔子と弟子との間でなされた問答等を後に弟子が漢字で記録した『論語』の章句から皆さんと共に学んでいきたいと思います。

池田弘満

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