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誠之館同窓会副会長 | |||||||||
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経 歴 | |||||||||||||||
生:昭和9年(1934年)6月10日 | |||||||||||||||
没:平成29年(2017年)5月20日 | |||||||||||||||
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「還暦を迎えて」 鍋島喜八郎(昭和28年卒) |
昭和28年(1953年)3月、我々は当時広島県福山東高校と呼称されていた誠之館を卒業した。 振りかえって見ると、はや40年の月日が過ぎている。 一人静かに物思いに耽るにつけ、当時が走馬灯の如く脳裏を駆けめぐる。 先生の面影が、同級生の姿がそして、先輩、後輩の顔が現れては消え、消えては現れ、目まぐるしく過去を覗かせる。 もう卒業して半世紀近くにもなり、いつまでも若々しくあろうと頑張ってみても、所詮、寄る年波には勝てない。 鏡に写る顔にも、60年の年輪をきざんだ老いがみにくいまでも自分を追いかけてくる。 我々が学んでいた三吉町校舎は現在では、県の合同庁舎や裁判所に様変りしているが、時折、用もないのに一人ふらっと跡地を訪ねることがある。 全体の形が変らないだけに、自分の思い出の多い物の位置は想像がつく。 バックネットはここか、マウンドはこの辺りか、自分のポジションのレフトはあの辺りか、体育教官室はここかと、当時の思い出が湯水のように湧いてくる。 未来に夢を託して思い切り走り廻った青春時代はこんなにも懐かしく、何と良い時代であったことか。 健康で真っ直ぐ走り通した人生を授けてくれた神に心から感謝している。 今年の10月には、我々福山在住の幹事が中心になって、同級生全体の還暦祝いと、最後の同窓会を行うべく今から準備をしているが、全国に散った同級生諸君に喜ばれるような素晴らしい還暦祝いになればと思う昨今である。 (出典1) |
誠之館所蔵品 | ||||
管理 | 氏 名 | 名 称 | 制作/発行 | 日 付 |
02060 | 鍋島喜八郎 著 福山誠之館同窓会 編 |
「思い出の誠之館」 『懐古−誠之館時代の思い出−』、201頁 | 福山誠之館同窓会 | 昭和58年 |
出典1:『誠之館同窓会報(創刊号)』、21頁、「還暦を迎えて」、鍋島喜八郎、福山誠之館同窓会編刊、1994年5月15日 |
2005年4月12日更新:本文追加・出典●2006年6月27日更新:タイトル●2007年8月23日更新:経歴・関係資料●2008年2月20日更新:経歴●2010年5月25日更新:経歴●2011年8月18日更新:誠之館所蔵品●2017年5月29日更新:経歴● |