|
|||||||||
|
|||||||||
福山誠之館同窓会会長(初代)、陸軍中将 | |||||||||
|
経 歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生:明治5年(1872年)、福山生まれ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
没:(不明) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
生い立ちと学業、業績 |
木村茂氏は、明治5年(1872年)福山に生まれ、明治24年(1891年)尋常中学福山誠之館を卒業した。1年間の志願兵を経て、明治25年(1892年)陸軍士官学校に入学、明治27年(1894年)卒業。明治28年(1895年)陸軍歩兵少尉に任官した。明治35年(1902年)には陸軍経理学校へ入学し、卒業後は、騎兵第二旅団司令部騎兵第一連隊二等主計、陸軍中将として国家のために尽力。大正15年(1926年)3月、陸軍主計総監で退役した。 氏はまた、同窓会結成のために、同志とともに奔走、諸方面の関係者に賛同を求める熱心な設立運動を続けた。昭和3年(1928年)11月3日、創立総会が開かれ「福山誠之館中学同窓会」が誕生した。同窓会発足と同時に初代会長に就任、昭和16年(1941年)9月12日辞任まで、13年間の長期に亘って本校同窓会発展のために尽力された。 昭和14年10月9日、福山市熊野町上山南の「丸山城址記念碑」を揮毫。 (瀬尾清幸、歴史資料室学芸員) |
福山学生会雑誌・愛読書欄 木村 茂 |
拝復 予の青年時代は何も雑誌類を読みし事なし唯々遊しのみ 近頃読んだもの 生命の実相 之は日本人たり人間たるべき道を明らかにし世界人類を平和に導くべき我皇道を承知せしめ且健康体たるべき光明の余にも大なるものなり誰が読むも幸福満悦すべし。 怱怱 (出典3) |
問題に対し一筆申上げ候 木村 茂 |
穴ノ海文化の地,古代神社の数多き地,忠誠の士,宗教局の偉人,文学界の傑人等がなからざりし此地,天災地変の純無なる此の地天候気象に於て尤も温和なる此地,天下の誠之館所在地たる此地,是は事実なり,斯様に考へざるを得ざるに此地方人士中今の世に指導者少きは何故やらん古来余りに恵まれたる此地は今日此頃は睡眠時代として過すべきか、否々。 神聖なる我皇謨発揚の今日三十年来未曾有の此機会、尊き我神国日本大発展世界人類救済の絶好機会なる此のときに対し、敬すべき先人の遺業に対し、感謝報恩と共に一層其価値を高揚するの要があるのである。 官命公事を持たざるか或は敏腕已に振ひ尽し隠居の身たる幸福の方々は天恵多き此郷土に帰仆して静養長生の途に入り旁々以て青壮年発奮の刺激を與へ今の世に処するに誤りなく自ら起て郷土の発達に資せられんことを祈る。 (出典4) |
関連情報 |
同窓会説立当時の様子を、『誠之館百三十年史』は、次のように記述している。 「福山誠之館同窓会」の設立 昭和年代に入り、同窓生の数は二千余名に達して、同窓会結成の気運は徐々に高まり、昭和三(一九二八)年一月二六日、霞町校舎会議室に於て同窓会発起人会が開催された。当日の参集者は次の諸氏であった。 卒業生 木村 茂 佐々田精一 南波宗次郎 今福新一 村上五郎吉 梅田覚太郎 藤井与一右衛門 坂本政七 (鳥山勝二氏当日欠席) 本校在職者 岡本半次郎 田中廉三 三谷保市 その後これらの諸氏が中心となって、諸方面の関係者に賛同を求める熱心な設立運動が続けられた。その結果同年一一月三日、明治節を卜して創立総会が開かれ、次のような会則(省略・『誠之館百三十年史、1167頁』参照)を決定するとともに役員を選挙し、ここに「福山誠之館中学同窓会」が誕生したのである。 その当時の役員は、次のようであった。 会 長 木村 茂 幹 事 村上五郎吉 岡本半次郎 三谷保市 評議員 今福新一 西原力雄 鳥山勝二 富永貫一 千葉八郎 岡本金一郎 金原利道 南波宗次郎 村上秀一 梅田覚太郎 葛原しげる 藤井与一右衛門 阿部幾太郎 坂本政七 佐々田精一 (出典2) |
出典1:『福山学生会雑誌(第62号)』、157頁、福山学生会事務局編刊、大正15年7月12日 出典2:『誠之館百三十年史(上巻)』、1167頁、福山誠之館同窓会編刊、昭和63年12月1日 出典3:『福山学生会雑誌(第85号)』、97頁、木村茂、「愛読書欄」、福山学生会事務所編刊、昭和12年12月31日 出典4:『福山学生会雑誌・第87号』、52頁、木村茂、「郷土を中心とした交友の思い出」より、福山学生会事務所編刊、昭和13年12月30日 出典5:HP「フリー百科事典ウィキペディア」(木村茂) 出典6:HP「軍人データベース サクラタロウ」(木村茂) |
2004年9月30日更新、本文●2005年1月18日更新:経歴●2005年2月10日更新:本文●2005年3月11日更新:肩書●2005年4月8日更新:本文・出典●2006年6月7日更新:タイトル・経歴・出典●2007年6月22日更新:経歴・出典●2008年1月31日更新:経歴・本文●2009年10月29日更新:出典●2009年11月6日更新:本文●2014年12月22日更新:本文● |